部屋をきれいにしたい人たちと片づけ術について勝手な認識でまとめてみた
常々部屋をきれいにしたいと思っている
実家にいたころ「部屋を片づけなさい!」とよく怒られていた
汚部屋というほどではないけど、部屋が散らかっているのは実家を出た今も直っていない
机にモノが散乱していて作業どころじゃなかったり、キャビネの引き出しを開けようと思ったら床のモノに引っかかって止まったり…
モノが多く収納に収まっていないのと、だらしない性格のせいだってのはわかってる
なんとかしたいとは思っているのだ
それでまあ、片づけ術の本に頼るんだけど、読むだけでは部屋はきれいにならんのですよ
片づけ術と収納術
片づけ術と収納術がはっきり区別されたのは、断捨離やこんまりがブームになったあたりだと思う
それまでの片づけ
それまでの片づけといえば「収納に整然とモノを収める」ことだった
モノが増えて収納に収まらなくなると「空間を無駄にせず活用しよう」ってのが人気になった
空間恐怖症なの?ってぐらい空いたスペースにモノを押し込んでいた
かくいう私も片づけといえば溢れたモノを収納に押し込むことだと認識していた
服のたたみ方を変えるだけで同じスペースでも収納量が増えるとか、隙間を有効利用して収納力アップだとか、壁も収納スペースにしちゃいましょうとか
そういうのやったわ~ 空間の有効利用ってコピー好きだったわ~
片づけブーム到来
断捨離やこんまりブームで片づけの概念は「多すぎるモノは手放して、片づけやすい仕組みを作りましょう」にシフトした
捨てブームは続き、モノを極限まで減らしたミニマリストの登場に世間は衝撃を受けた。モノに囚われない身軽さに憧れ、ミニマリストを目指すブログが量産された
しかし、モノを減らし続けることに疲弊してきた人たちもいた。そんな背景からシンプルライフなるものが生まれた
語感のよさと、ミニマリストほど突き抜けないライフスタイルが馬鹿ウケした。シンプルライフを目指すブログが量産された
中にはミニマリストを目指していたのに、しれっとシンプルライフに乗り換えたブログもあったかもしれない
ついでに女子はサ行、半濁音、マ行など、柔らかさ・丸みを感じる語感を好むらしい
力強い語感の断捨離よりもミニマリスト・シンプルライフが女子に好まれるのは、この辺の理由もあるのかもしれない
とにかく今!ライフスタイル界隈ではシンプルライフがアツイらしいのだ
私もブームに乗りたい!片づけたい!きれいな部屋で過ごしたい!
というか片づけ術いろいろありすぎなんだけど!
そんなわけで!
片づけ術ときれいにしたい人たちをまとめてみた
勝手な認識でざっくりまとめたよ。怒らないでください
断捨離
新・片づけ術断捨離 (マガジンハウス文庫) [ やましたひでこ ] |
難解
クラター(ガラクタ)・コンサルタントやましたひでこ氏考案の片づけ術
氏によれば断捨離は単なる片付けとは一線を引くものらしい
心のガラクタを片づけて「見える世界」から「見えない世界」に働きかけていくスピリチュアル系
断:入ってくるいらない物を断つ
捨:家にずっとあるいらない物を捨てる
離:物への執着から離れる
上記の断捨離の基本を見ればわかるが、モノを捨てるだけでは断捨離の「捨」を実行しただけに過ぎない
モノを捨てたことを「断捨離したよ」と表現しがちだが、信者にそれを言うと「捨てること=断捨離ではない」と一喝される。こわい
捨てることに執着し、新たなモノを持ち込まないことにこだわる
こんまり
人生がときめく片づけの魔法 [ 近藤麻理恵 ] |
文字が大きめで読み進めやすい
手法:こんまり流お片づけ
片づけコンサルタント近藤麻理恵による片づけ術
捨てるモノの選定ではなく、残すモノの選定に焦点をあてている
残すモノの選定基準が使うか・使わないかではなく「ときめくかどうか」であることが特徴
片づけ実践前に終着点(片づけの目的)を明確にすることでモチベーションを維持し、モノに感謝し様々な角度からモノの役割を説くことで捨てることに対する罪悪感や心痛をやわらげる
ときめきの守備範囲が広い人は残すモノが膨大になり、結局部屋は片付かない
すべてのモノに感謝!YO!YO!
カレン
新ガラクタ捨てれば自分が見える 風水整理術入門 (小学館文庫) [ カレン・キングストン ] |
ゾーン別に「ガラクタ」をどう整理すればいいのか、とても細かに解説されている
そのぶん文字量が多いので、活字を読むことが嫌いな人はつらい
手法:スペース・クリアリング
カレン・キングストンによる風水を取り入れた片づけ術
建物、または部屋を9分割した風水定位盤を用いることが特徴
ガラクタを捨ててベルを鳴らし空間を浄化する
断捨離という言葉が便利すぎて断捨離にくくられることがあるが、カレンの方が出自が古い
ガラクタを捨てたら宝くじが当たりました! 痩せました! 恋人ができました! サイバーおばあちゃん爆誕!
捨てることでエネルギーを呼び込むスピリチュアル系
「~する人」たち
単語を変化させて「~する人」を表現したもの。なのでミニマリストやシンプリストは片づけ術ではなく、その定義に沿って行動する人のことを指す
しかしはっきりした定義がないため、目指す終着点が人によってバラバラである
ミニマリスト(捨て変態系)
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 [ 佐々木典士 ] |
最小限主義者
最小限のことしかしない人。最低限必要なものしか持たない人
重症になると寝袋で寝たり、皿がないので料理を鍋からそのまま食べたりする
いかにモノを少なくできるかにこだわる
自身のミニマルライフを発信しなければならないため、ネットにつながるPCかスマホは必須
極めると少しの小銭と明日のパンツがあれば生活していける
ミニマリストブームの火付け役とされているのは佐々木氏だが、国内の元祖ミニマリストは川田氏だそう
人生をシンプルに変えよう! (王様文庫) [ 川田久里央 ] |
幸せや豊かさは各人の気の持ちようなので、モノを減らせば豊かになれるわけではない。モノを減らした先の目的がしっかりしている人でないと後悔しがち
ミニマリスト(を目指す人)
関連:持たない暮らし・ミニマムな暮らし・すっきり暮らす
ミニマリストに憧れ、ミニマムな所持品でミニマムな暮らしを目指す人
ブログで捨て報告をしてモチベーションを維持する
重曹は欠かせないアイテム
ミニマリストの定義が曖昧で、変態的なまでにモノを減らした人でなければミニマリストを名乗れない空気があるため、ミニマリストを目指して実際にミニマリストになれる人は希少
シンプリスト(シンプルライフ)
関連:ゆたかな暮らし・ていねいな暮らし
単純化主義者。シンプルに暮らしたい人。最近人気のやつ
これといった定義はないが、多くは生活を単純化し効率的にすることを指す
ミニマム(最低限)というよりはミニマル(何とか十分な量、可能な限り少ない量)
モノを持たないことにこだわらないが、モノを減らすことによって単純化効率化をはかる意図があるため、モノはできるだけ少ないのがよいとされる
モノを入手する際には質にこだわり、手入れして長く使うことを美徳とする
ミニマリストと言えるほどモノを手放せない人たちに人気
「モノが少なくても暮らしは豊か」をアピールすることで、モノを削ぎ落とすことへのネガティブイメージを払底した
生活感を敵視しがち。シャンプー・洗剤類のボトルのラベルを剥がす、もしくは別のオシャレボトルへ詰め替える、ランドリーまわりや収納小物をモノトーンで揃えたがる
箱ティッシュを素のまま使うのは論外。ゴミ箱にかけるビニール袋は隠したい
ミニマリスト&シンプルライフを目指す人
新たに出現したハイブリッド型
よくばりさんである
私は片づける人になりたいだけ
ミニマリストにはなれそうにないし、別段シンプルライフを目指したいわけでもない
私はただの「片づける人」になりたい。最低限部屋をきれいに保てる人間になりたい
ただ片づける人ではアレなんでカタカナでかっこよく言いたい
Clean up(片づける)を変化させて「片づける人 cleanupper(クリーンナッパー!)」
これはどうだろう。半濁音も入って女子ウケいいぞ
「私、クリーンナッパー目指してんだよね」
流行らんな、これは
片づけを実践した話はまた今度